犬のパーソナルカラー診断

パーソナルカラー診断とは、感覚的にではなく理論的に似合う色を見つける手法です。とはいえ、自分の可愛い愛犬であれば、身につけているグッズが例え何色であったとしても可愛いものです。しかし、似合う色を知っておけばグッズ選びが楽しくなりますし、愛犬の身体の色を通じてより注意深く犬自身をみてあげることができるようになりますので愛着も増します。更には、似合う色を愛犬に身につけてあげると顔色や毛づやがよく見えるので、写真や動画の写りも良くなり、思い出の写真を振り返る時やSNSへのアップすることがより楽しくなると思います。そんな犬のパーソナルカラー診断について、以下ご紹介させていただきます。

※ご自身で遊び感覚で行える、犬のパーソナルカラーセルフチェックもあります。


目次

1.パーソナルカラー診断とは

2.犬のパーソナルカラー 4つの区分け(シーズン)

3.愛犬のパーソナルカラー セルフチェック

4.配色技法


1.パーソナルカラー診断とは

パーソナルカラー診断とは、色彩理論を活用して人の似合う色を見つける診断です。似合う色は、人間の肌・髪・眼の色素で決まり、色素に似ている色がその人に似合う色となります。似合う色を身につければ、顔色が良く・健康的で肌も綺麗に見えます。一方で似合わない色を身につけてしまうと、顔色が悪く、暗く疲れた感じとなり、肌のトラブルも目立ってしまいます。

この人間の似合う色を判別するパーソナルカラー診断を犬に応用したものが、犬のパーソナルカラー診断となります。


【犬のパーソナルカラー診断 事例】

上の写真はパーソナルカラー診断を行う際に使用する色のついた布(ドレープ)をうちのキャバリアにあてているものです。4つ写真がありますが、それぞれの写真で印象が異なります。

まず、①と④のドレープをあてている写真を比較すると、④のドレープをあてている顔は①よりずっと暗い印象となっています。①は白と茶の色つやが綺麗に見えますが、④はどことなく色がくすんで見えます。

次に②のドレープをあてている写真と①を比較してみます。②の写真は④ほど色がくすんで見えるということはありませんが、①の写真と比べると茶色の部分にどことなく輝きが感じられないように見えます。

最後に①と③の写真を比較してみます。③の写真の方が全体的に少し暗く感じます。また、①の耳毛の茶色の方が綺麗に見えます。

①~④を見ていくと同じ犬にもかかわらず、顔に当てた布の種類が違うだけで、その印象が随分と変わるということが分かります。これはドレープに当たった光が反射し顔の色に影響を与えるためです。

※写真では、外光やうちのキャバリアの影で、実際のドレープの色と見え方が若干異なります。


一般的に似合う色を判断する際には、上の写真のように4パターンのドレープをあてて診断していきます。この4つのパターンは、それぞれ①SPRING、②SUMMER、③AUTUMN、④WINTERと区分されます。春夏秋冬に分けているためフォーシーズンと言われます。


■各シーズンの特徴

シーズンベースカラートーン
SPRINGイエローベース高明度・清色系
SUMMERブルーベース高明度、中彩度・清色、中間色
AUTUMNイエローベース中間色、ソフトな色
WINTERブルーベース高明度、低明度・低彩度の清色系
【参考】イエローベース・ブルーベースとは?

イエローベースとは黄みを感じさせる色のことをいいます。そして、ブルーベースとは青みを感じさせる色のことをいいます。葉っぱに光が当たっている時、例えば、日なたになっている部分はイエローベースで、日陰の部分はブルーベースです。同じ赤でも、鳥居の赤はイエローベースとなりますし、ワインレッドはブルーベースとなります。同じベースカラーの色を使うと統一感が出て、配色のバランスを取ることが出来ます。

 


ドレープは各シーズンそれぞれに何種類もの色があります。人間の場合は、ドレープを何枚もあてて似合う色を診断していきますが、犬の場合はドレープをあてること自体難しいこともありますので、その場合は毛の色や質感・瞳の色を診て判断してあげます。

なお、人間の場合は年齢でシーズンが変化することはありませんが、犬の場合は毛の色が変化したり鼻の色が薄くなったりしてシーズンが変わることがあります。

では次に犬のパーソナルカラーのそれぞれのシーズンについて記載いたします。


2.犬のパーソナルカラー 4つの区分け(シーズン)

以下、犬のSPRING・SUMMER・AUTUMN・WINTER、それぞれの特徴となります。

〇SPRING

スプリングの犬の特徴は、顔立ちが丸っこくて子どもっぽい、可愛い感じがあることです。毛はイエローベースと言われる黄み(オレンジ)よりの茶色で艶があります。洋服等のグッズを選んであげる時は、黄みよりの濁りのない明るく鮮やかな色を選んであげると良いです。そのグッズを身につけてあげると、毛づやが良く見えて愛犬が活き活きとした感じになります。写真撮影をする時も背景に黄みよりのアイテムを入れると良いでしょう。

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〈代表例〉

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(ブレンハイム)  /  ポメラニアン  /  ジャック・ラッセル・テリア  /  トイ・プードル  /  パピヨン

〇SUMMER

サマーの犬の特徴は、温和でおとなしそうな感じがあることです。毛はブルーベースと言われる赤茶やココアブラウン、グレーといった色をしています。サマーの犬は、白・グレー・ベージュが混ざるなど柔らかいグラデーションをしていることもあります。毛の質感はマットな感じです。洋服等のグッズを選んであげる時は、青みよりの淡く明るい色を選んであげると良いです。写真撮影をする時、背景に青みよりのアイテムを入れてあげると良いでしょう。

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〈代表例〉

イタリアン・グレイハウンド  /  ワイマラナー  /  ボダーコリー  /  ウィペット  /  シーズー

〇AUTUMN

オータムの犬の特徴は、顔立ちに丸みがあって、マイルドな感じがあることです。眼もおおらかで深い感じがあります。毛はイエローベースと言われる黄み・オレンジみの茶色をしていて、マットな感じがあります。洋服等のグッズを選んであげる時は、黄みがあって深くて渋い感じの色を選んであげると良いです。写真撮影をする時も背景に黄みよりのアイテムを入れると良いでしょう。

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〈代表例〉

ミニチュアダックスフンド  /  ジャーマン・シェパード・ドッグ  /  チャウチャウ  /  ボクサー  /  ヨークシャーテリア

〇WINTER

ウインターの犬の特徴は、インパクトのある印象があることです。顔立ちはかっこいい感じの犬もいれば、可愛い感じの犬もいます。眼も強い印象を持っています。毛は、黒や白・濃い赤茶をしていてツヤがあります。洋服等のグッズを選んであげる時は、青みのある鮮やかな色や濃い色が良いです。コントラストの強い色使いをしているものも似合います。写真撮影をする時も背景に青みよりのアイテムを入れると良いでしょう。

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〈代表例〉

ラブラドール・レトリバー(ブラック)  /  フレンチブルドッグ(ブリンドル)  /  ダルメシアン  /  日本スピッツ  /  シベリアンハスキー(ブラック&ホワイト)

※それぞれのシーズンの〈代表例〉はあくまで代表例で、毛色等により同じ犬種でも別のシーズンになる犬もいます。


3.愛犬のパーソナルカラー セルフチェック 

「うちのわんちゃんのパーソナルカラーは何かな?」と思われた方は下のボタンをクリックしてみてください。2択で進んでいくと4つのシーズンのどれかに行きつきます。遊び感覚で気軽にお試しください。

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4.配色技法

配色には理論を踏まえた基本的な技法があります。配色理論を踏まえて愛犬のコーディネートをすれば、おしゃれさもアップしますし、愛犬のパーソナルカラーを活かしたファッションを楽しむこともできます。下のボタンをクリックしていただくと、「トーンオントーン配色」「トーナル配色」「カマイユ配色」「スプリット・コンプリメンタリー」などの配色技法についての説明を記載したページにジャンプします。

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