配色の基本には、同一、類似、対照の3種類があります。同一は同じ要素を持つ色でまとめられた配色、類似は似た要素を持つ色でまとめられた配色、対照は反対の要素をもつ色でまとめられた配色となります。
以下、良く使われる配色技法を記載いたします。
トーンオントーン配色
※同一色相濃淡配色
同一色相(同系色)でトーンの明度差を比較的大きくとった配色です。一般に、同系色の濃淡配色と言われます。
トーンイントーン配色
※同一~類似トーン配色 / ドミナントトーン
トーン差の近似とした組み合わせによる配色です。色相、トーンの選び方でトーナル配色、カマイユ配色、フォ・カマイユ配色も含まれることがあります。
トーナル配色
※類似トーン配色
トーンイントーン配色と同類で、特にダルトーンを基本に、中彩度~低彩度域の比較的色みの弱いトーンを中心にした配色です。
カマイユ配色
※同系色相同一~類似トーン配色
カマイユとはフランス語で“単色画法”のことをいいます。ほとんど同一色に近い色同士を用いた、あいまいで微妙なニュアンスの配色です。
フォ・カマイユ配色
※類似色相類似トーン配色
フォとはフランス語で“まがいもの、偽りの”という意味で、ほぼ同一色相の濃淡を組み合わせたカマイユ配色に対して、色相とトーンにやや変化をつけた配色です。ファッションの世界では、異素材を組み合わせることで生じる、微妙な色の効果(配色)をさすことも少なくありません。
ビコロール配色(bicolore)
※対照配色
2色配色のことで、バイ・カラーやツートン・カラーとも呼ばれます。素材の色をベースにして、異なる1色を柄として使用しているTシャツのようなものもビコロール配色となります。
トリコロール配色(tricolore)
※対照配色
トリは「3つの」、コロールは「色」を意味します。国旗などに見られる明快な配色で、代表的なものとして、青・白・赤の配色のフランス国旗が挙げられます。
ナチュラル配色
※類似色相配色
自然界の調和に合わせた配色(色相環上、黄色に近い色が明るく、青に近い色が暗い)です。
コンプレックス配色
※基本的には類似色相配色
自然界では色相環上、黄色に近い色が明るく、青に近い色が暗いです。この自然界で調和された配色とは逆に、黄色に近い色を暗く、青に近い色を明るくしたものがこの配色です。
ダイアード(2色配色)
色相環上、対角線上にある補色配色。白と黒のような配色も含まれます。
トライアード(3色配色)
色相環を3等分したとき、その頂点にある色同士の配色です。
テトラード(4色配色)
色相環を4等分したとき、その頂点にある色同士の配色です。
スプリット・コンプリメンタリー
補色の配色で、一方の色を類似色相にする配色です。