【シリーズ】ぺこちゃん4

おそろしいまでの体重増加

食べ物を変えてなんとかしたい日々

2019年4月に保護施設『ととのんハウス』からぺこちゃんを譲り受けた時、ぺこちゃんの体重は6.9kgでした。しかし、1年足らずでだいぶお太りになられて、10kgをオーバーしました。なんと、50%弱の増加です。人間だったら50kgの人が1年で75kgになってしまう感じなので、驚異的なペースで体重増加してしまいました。

before
after

避妊手術をしたのですが、手術すると太りやすくなるらしいです。そしてボールで遊んだりとか身体を動かすのが得意ではないタイプですし、食べることも大好きです。おねだりされるとついついオヤツをあげてしまいます…。それらが原因で身体にお肉がついてしまったと思います。ペットクリニックでは幸せ太りと言われてました。

散歩中に拒否犬。

キャバリア は太ると心臓にも負担がかかるというので、このままではマズいとダイエットを始めることにしました。

いつも食事にはシュプレモの成犬用をあげていたのですが、体重管理用に変更。おやつで歯磨きガムをあげていたのですが、それもカロリーの低いものに変更。その他、食べる物は色々とカロリーの低い物に変えていきました。

右肩上がりの体重でしたが、そのおかげで10kg前半をキープ。ぺこちゃんの健康のためにこれからも食べ物の管理をしてあげないとです。

【シリーズ】ぺこちゃん3

がリラックスする音楽

犬の寝つきが悪い時ってありますよね。次の日の朝、時間に余裕がある時はいいですけれど、「明日は仕事で朝早いのに」という時は困りますよね。そんな時はYouTubeに犬がリラックスする音楽がありますので、聴かせてあげるのがお勧めです。

YouTubeで「犬 リラックス」で検索すると動画が出てきます。

音楽が気に入ってくれれば、心地よさそうにおやすみしてくれます。でも、自分に合わない音楽だと寝付かないです。そんな時は、いくつか音楽を聴かせてあげて様子をみてあげるのが良いと思います。

ん、なんたろ? この音楽?

パソコンがない場合は、スマホで音楽を聴かせてあげます。でも、それですとスマホで自分が見たいものが見れないという状況が発生してしまいます。

そんな時、犬がリラックスする音楽は、CDやmp3でも販売しているので、そちらを購入しても良いかと思います。

【キャッシュフローを増やそう計画】節約1

水筒へ切り替えよう! BRITA fill & go

節約しようと思い立った時、誰でも思いつくであろうことの一つには「飲み物を外で買わずに、水筒を使おう」ということだと思います。でも中々水筒へ切り替えるということができないということは往々にしてあると思います。外でペットボトルを買って飲んで捨てるの繰り返しは環境にもお財布にも悪いよな、と思っていても水筒へ切り替えられないものです。なぜ切り替えられないのか。きっと答えは「面倒くさいから」です。

水筒は面倒くさいところがあります。衛生的に使用し続けるためには、しっかり洗う必要があるからです。魔法瓶のタイプになっている水筒は、いつでも冷たかったり暖かかったりする飲料が飲めるからいいのですが、手洗いしなければなりません。水筒の手洗いを習慣にしていなければ、そのうち使うのを止めてしまいます。忙しさを理由にしたら最後、毎日水筒を使うことはなくなってしまいます。

そして毎日、外でペットボトルの飲み物を買ったりするようになります。でも気づくと凄いことになっていたりもします。

「忙しい」を理由にペットボトルゴミを溜め込んでいたら、すぐにゴミ袋からペットボトルゴミがあふれかえります…

僕の場合、会社で毎日500㎖くらいの水を2本買っていました。1日200円の支出です。週休2日で月に4,400円の支出です。何とかこの支出をなくしたい。でも面倒くさいのは嫌だ。そこで購入したのがブリタの水筒でした。

ブリタの水筒のいいところは「食洗器にかけられる」ことです。手洗いしなくていいので面倒くさくありません!

BRITA fill & goは食洗器に入れてもOK! (50℃以下) 
※この入れ方だと奥が食洗器に引っかかりました。ボトル部分が大きいので入れ方は工夫が必要です。

BRITA fill & goの容量は600㎖。たっぷり飲めます。そして、水を全て飲み終わったとしても、水道水を入れられるところがあれば、また飲めます。フィルターが、ミネラル分はそのままに飲みながら水をろ過してくれるからです。

フィルターは使い始める前にぬるま湯で1分間浸して水が通るようにしてあげる必要があります。また1週間ごとに熱湯で消毒してあげること、1ヶ月でフィルターは新しいものに交換してあげることが必要です。ここは面倒かもしれませんが、毎日の手洗いに比べれば楽です。

フィルターをコップに入れて熱湯を注いで消毒しています。

BRITA fill & goで注意しないといけないのは、ふたをしっかり開けていないと、水を飲んでいる時にふたが鼻のところに落ちてきます。

あと、水を飲むとき白い突起部分を手で持ち上げないといけないので、潔癖症の人は少し嫌かもしれません。

2020年8月12日現在でBRITA fill & goの参考価格が2,180円(フィルター付き)です。なおブリタのHPの情報では1ℓあたり約4.5円。ですので、1日2本ペットボトルをなくしたとしたら、初月で2,121円キャッシュフローが増える計算になります。またフィルター1個が851円ですので、2か月目からは3,450円のキャッシュフローが増える計算になります。つまりお得です。

でも自分の場合、会社にちょうどいい蛇口がなく、追加で水を入れることができていないので、結局、1本はペットボトルのミネラルウォーターを購入しています。初月はトントンで2か月目以降は毎月1,250円のキャッシュフローの増加となります。トイレの洗面所の水を入れるわけにはいかないので、そこは残念です。

清野とおるさんのデザインマンホール蓋グッズ

東京都北区赤羽に関連する有名人は何人かいます。そのうちの1人が漫画家の清野とおる先生です。代表作には『東京都北区赤羽』や『その「おこだわり」、俺にもくれよ‼︎』があります。どちらもテレ東でドラマ化もされていたのでご存知の方も多いと思います。そして、最近では『東京怪奇酒』を執筆しています。

2019年には、清野とおる先生は女優の壇蜜さんと結婚して話題ともなりました。

そんな清野とおる先生が、踏むと幸せになれるマンホールをデザインしました。そのマンホールは2020年2月から赤羽駅北改札口側の高架下に設置されています。

踏むと幸せになれるマンホール

【踏むと幸せになれるマンホール場所 URL】 https://www.city.kita.tokyo.jp/sangyoshinko/bunka/kanko/kanko/manhole.html

そして、続け様に2020年8月1日にはマンホール蓋グッズの販売をしました。マンホール蓋グッズは2種類で、ラバーコースターとキーホルダーです。

  • ラバーコースター 税込990円
  • キーホルダー 税込550円

販売に気づくのが遅れ、8月2日に販売場所の文教堂赤羽店ブックストア談に行ったのですが、既に売り切れ。その日は予約をして帰ることにしました。

8月2日に買いに行ったら、なんと完売orz

【販売店舗】

販売店連絡先URL
文教堂赤羽店 ブックストア談https://honto.jp/store/detail_1535008_14HB330.html
ブックスページワン イトーヨーカドー赤羽店https://www.its-mo.com/detail/DIDX_DKE-1908901/
お菓子の種屋中央街店https://hitosara.com/tlog_13170752/
※2020年8月6日の情報です。※在庫状況などは各店舗にお問い合わせください。

8月5日に無事に買えました!

ぺこちゃんにも踏んでもらいました。

夏の風物詩 お勧めのホラー①

稲川淳二 恐怖の現場

言わずと知れた恐怖の語りべ、稲川淳二さんの登場する作品です。なぜこの作品をお勧めするかと言うと“リアリティが感じられる”という点です。よくホラーものだと幽霊が「どん」と効果音とともに出てきたりします。映画館でホラーものを見ている時に「あれ、これは幽霊に恐怖しているのか? それとも音にびっくりしているのか?」と感じてしまうこともあるのではないでしょうか。また、幽霊や化け物が明確な形で現れるということに対して、「ああ、こんな感じなのね。」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。その気持ちは、悪魔の名前が分かれば対応できる的な感じかもしれません。

『稲川淳二 恐怖の現場』の特徴は、明確な形をした霊が出てくることがほとんどないということだと個人的に感じています。ここから少しネタバレですが、この作品には悲壮な顔をした霊や動き回る黒い影等は出てきません。出てきて霊の手までです。ならば怖くないのではないかと思われるかもしれません。しかし、そのようなことは全くありません。そこは観る人のことを考えて、しっかりとつくられています。

この作品の概要は次のようなものです。廃墟等の心霊スポットに稲川淳二さんと女性2人が行きます。そして稲川淳二さんに選ばれた場所で女性2人が心霊現象が実際に起きるかどうか検証をします。

実際に観ていただくと、女性の悲鳴や発言が気になると言う人もいるかもしれません。しかし、悲鳴や発言など気にならない程のリアリティがあります。耳を済ませて、目を凝らして、観てみてください。きっとあなたの体感温度を下げてくれると思います。

【シリーズ】ぺこちゃん 2

雨の日が続く時でも、愛犬に広い場所で思いっきり身体を動かして欲しい時ってありますよね。そんな時は室内ドッグランがおすすめです。

東京都板橋区にある『ドッグタウン小豆沢』に行ってきました。元々倉庫だっただろうことを感じさせる内装ではありますが、広さもあるので良かったです。

【ドッグラン小豆沢】

http://dogtown.co.jp/dogrun

うちのぺこちゃんも暫くは室内ドッグランを楽しんでいました。しかし…

とぼとぼ…
おさまりました。
ねえ、早く帰ろうよ。
早く〜。
もう、動きませんからね!
ここで寝ちゃおかな…

という感じで、自らカバンに入り、帰りたいアピールをするぺこちゃんでした。もしかしたら、カバンで移動するのが好きなのかな?

【シリーズ】ぺこちゃん 1

かわいい エリザベスカラー

家にはキャバリア のぺこちゃんがいます。赤羽にある保護施設『ととのんハウス』から譲り受けてきました。

【ととのんハウス】

https://totonon.jimdo.com/

家でぺこちゃんを受け入れしてから暫く経っての頃、肉球をぺろぺろと舐めるようになりました。みるみるうちに肉球も真っ赤に腫れてしまい、これは大変だと焦って病院にかけ込みました。

病院で先生に促されて、ぺこちゃんの指と指の間を見てみると、できものができていました。結果は指間炎とのこと。指の間が気になってずっと舐めていたようなのです。犬を飼うのが初めてで全然気づいてあげられませんでした。

舐める癖もついてしまっていたようで、指間炎を治すためには薬も塗らなければいけないので、何とかしなければとエリザベスカラーを買うことにしました。

そして、選んだのがこれ↓

キメ!

見た目もミスタードーナツのポン・デ・ライオンみたいで可愛らしいし、ぺこちゃんもとても気に入ってくれました。

寝心地いいなぁ

エリザベスカラーをつけたままでも上手に水も飲んでくれます。

水も飲みやすい♪

このエリザベスカラーは避妊手術をした時にも大活躍しました。

たまに遠山の金さんの真似もしてくれます(笑)

どや!

百貨店の取引形態

本日は百貨店に関して取引形態を中心に記載します。

【百貨店を取り巻く環境】

1991年のバブル経済崩壊以降、百貨店業界の市場規模は低迷し、1991年の9.7兆円をピークに、2010年には6.3兆円を割り込むまで縮小しました。市場が縮減する一方、百貨店業界の総店舗面積は1991年の505万平方メートルから2010年に647万平方メートルへと3割程増加。必然的に百貨店間での競合が激化しています。併せて、総合スーパー、ショッピングセンター、専門店ビルなどとの異業態間競争も激化してきていますし、少子化に伴い国内市場も縮小してきています。

【百貨店の業績が低迷した内的要因】

百貨店の業績が低迷した要因として、上記のような外的な要因に加え、内的な要因として、納品業者への過度に依存したことによるマーチャンダイジング、サービス提供能力の低下と低収益・高コスト体質の2つがあると言います。そしてこのことは百貨店の仕入れ形態と密接に関連しているというのです。

【百貨店の仕入れ形態】

百貨店の取引形態は「買取仕入れ」「委託仕入れ」「消化仕入れ」の3つに大別されます。

■買取仕入れ:百貨店が売買契約により取引先から商品を購入する仕入れ方式。原則、百貨店の従業員が商品の仕入れ・管理・販売を行う。

■委託仕入れ:実務上、売れ残り品の返品の約定を付した返品特約買取仕入れのことを委託仕入れと言う場合が多いです。

■消化仕入れ:取引先の従業員が百貨店の店舗内で商品管理・販売業務を行い、顧客への販売が実現した時点で百貨店への仕入れが計上され、販売された商品の所有権が取引先から百貨店に移ると同時に顧客へ移るという取引形態。消化仕入れは売れ残りリスクだけでなく、汚損・減耗・盗難などの販売上のリスクも取引先が負担。

戦後復興期に、委託仕入れやそれに付随して取引先から派遣される派遣店員の利用が拡大。1990年代以降には、取引先主導のブランド商品の取り扱い拡大などにより、消化仕入れが急増しました。消化仕入れは商品仕入れ・販売により生じる百貨店のリスク・コストを取引先が負担するので、百貨店にとっては都合の良い取引形態でした。しかし一方で、取引先がリスク・コストを負担する代わりに、百貨店の仕入れ差益率は買取仕入れに比べて低率になるという問題がありました。

【仕入れ形態の割合の推移】

日本百貨店協会(1998)の調査によると、1955年と97年で買取仕入れが全取引に占める割合は67.5%から34.0%に減少する一方、委託仕入れの割合は20.2%から29.9%に、消化仕入の割合は11.8%から39.6%に、それぞれ増加しています。個別企業を見ると、高島屋は2003年に消化仕入のシェアが全売上高の65%に、三越では2007年に60%に、大丸では2010年に80%に達しています。

【まとめ】

百貨店は消化仕入れを多用することで、仕入れ差益率を低下させてしまいました。また、取引先が運営する売場が増え、百貨店の従業員がマーチャンダイジングやサービスに関する知識を獲得、蓄積して能力を向上する場と機会が減ってしまったのです。また、取引先の派遣店員に運営を頼ることで、自らの経営体質の強化を行う視点が抜け高コスト体質に陥ってしまったということがあるようです。

百貨店は労働集約産業であり、「大規模な店舗の運営」「幅広い品揃え」「高質なサービス提供」という業務を人的資源に依存しています。このため、従業員が新しい経営知識を発見し、それを蓄積し、適切に業務の実行が行えるようなプロセスの構築が必須となります。消化仕入れの売場が多くを占める中で、人的資源の蓄積と活用をいかにして行っていくのかが、百貨店が競争力をつけていくポイントの一つだと感じます。

(参考文献 日本の優秀小売企業の底力)

2014年経済予想

2013年もいよいよカウントダウンに入ってきましたので、本日は来年の経済面の予想という点に関して記載します。

【2013年の振り返り】

2013年の日本のマーケットと経済環境は、アベノミクスの“大胆な金融緩和”“機動的な財政出動”“成長戦略”という3本の矢を矢継ぎ早に放つという政策によって、一定の日本経済への期待を投資家や国民に与えることに成功しました。実際に、企業活動活性化の目が出つつありますし、為替は12月11日の1ドル=80円から13年12月は1ドル=103円程度と26%もの円安となり、日経平均株価は70%以上も上昇しました。

【消費税増税に伴う、日本経済への影響】

2014年4月に消費増税がなされますが、その影響により4~6月くらいにかけて、経済成長率がマイナスになる可能性がありますし、当然、株価にもマイナスの影響が出てくることが想定されます。安倍政権は8%の消費増税の判断の際、5.5兆円の補正予算と1兆円の減税をセットで打ち出しており、そのことによりある程度、消費増税のマイナスの影響をオフセットできることが想定されます。しかしながら、それだけでは力不足で、金融緩和第2弾か構造改革的な政策の実施がしっかりとなされなければ、成長率や株価に影響してくる可能性もあるようです。

15年10月からの消費税10%への増税判断時にも、8%増税の時と同様、何らかの経済対策が行われる可能性があります。2014年度の税制改正で争点となった、消費税に対する軽減税率の動きが出てくる可能性もあるようです。この軽減税率は13年11月に税調が始まるや否や中小企業や小売業者を含む各種経済団体から一斉に反対されました。軽減税率が必ずしも低所得者対策になるとは限りませんし、事業者の経理作業も煩雑になり、特に中小企業では対応が追い付かなくなるというデメリットがあるからです。14年度の税制改正大綱では、対象品目など制度の詳細について14年12月までに結論を出し、15年度の大綱に盛り込むとされています。14年12月は消費増税に向けて首相が決断を迫られる時期ですので、何らかの動きが出てくることが想定されます。

また、14年末までに景気悪化を回避するための補正予算や法人税減税が再び議題にされる可能性もあります。

【日銀の動き】

13年10月の全国消費者物価指数上昇率は前年同月比0.9%と堅調に上昇しているように見えますが、その背景には「円安による輸入物価の上昇」「原油価格の上昇」「原発停止によるエネルギー価格の上昇」などが寄与度の半分以上を占めていると言います。

14年4月の消費増税に伴い経済が悪化し、物価上昇率も鈍化している可能性があります。黒田総裁は13年12月7日の講演で異次元緩和の効果性について強気の発言をしているそうで、そのことを受けると当然、この政策は継続されるでしょうし、14年4月以降の景気悪化を受けて、金融緩和第2弾が実施さえる可能性も高いと想定できそうです。

【TPPに関して】

2013年内妥結を目指していたTPP交渉は14年に持ち越されました。合意の先送りは11年、12年に続いて3度目となります。TPP交渉の難航には知的財産などを巡って先進国と新興国が対立しているという構造があります。オバマ大統領の支持率が下がる中、オバマ政権は業界団体など各利害関係者を代表する議会を意識し、TPP交渉で強硬姿勢を緩めませんでした。14年11月には中間選挙も控えていますので、利害関係者の票を意識した議会の突き上げは更に強まる見通しです。このため、アメリカは日本や新興国に対して強硬路線を緩めず、このままTPP交渉が漂流していく可能性もあるようです。また、韓国がTPP交渉への参加に舵を切っていますので、今後、新たな利害関係が増え、交渉が更に複雑化してくことが想定されます。

【成長戦略に関して】

アベノミクスの成長戦略に関しては、投資家からの評価が低く、構造改革がなされていないという話があります。成長戦略は日本経済の低い雇用流動性を改善し、新しい産業の付加価値を高め、減少する労働人口を補うことで中長期の潜在成長率を高めようとしていますが、14年6月~7月には新たな成長戦略が再び策定される可能性があるといいます。

2014年の日本経済のポイントは消費税増税後に想定される景気悪化に対して、どのような政策が打たれるかということになりそうです。また、長期的なビジョンで見て「成長戦略」の中身がしっかりしたものが出てくるということも期待されると思われます。

(参考文献 週刊東洋経済12/28-1/4新春合併特大号 週刊エコノミスト12/31・1/7迎春合併号)

バーンズ&ノーブルとボーダーズ

本日はアメリカの書店「バーンズ&ノーブル」「ボーダーズ」に関して記載します。

市場が縮小する中にある一方で、小売業において、同業とはいえ、競合他社よりも持続的に優れた成果を残している企業があることも事実です。成果を残している企業というのは「組織能力(価値をつくり出す集合的な仕事のやり方)」が強みになっていると言います。ペンシルバニア大学のラフが進化経済学の立場から1970~95年のアメリカの二大書店チェーン「バーンズ&ノーブル」と「ボーダーズ」の生成・発展過程を取り上げていますが、両社はともに郊外立地で「スーパーストアと呼ばれる大型書籍専門チェーンとして急成長し、業界を二分する存在となったものの、歴史的な初期条件の違いから、異質な能力を備えていたと言います。

【バーンズ&ノーブル】

バーンズ&ノーブルはアメリカ合衆国で最大の書店チェーンであり、また最大の専門小売店だそうです。1960年代、レオナルド・バッジオが大学近くで小さな学生向けの書店を起業し、優れた接客サービスにより繁盛店となり、多店舗化に乗り出していきます。71年にはニューヨーク5番街にある老舗書店バーンズ&ノーブルを買収します。スーパーマーケット方式の経営に習い「うず高く積んだ本を、素早く売り切る」商法を導入。アメリカの書店で最初に特売商品を掲げたテレビ広告を打ったりしています。徹底した値下げ販売はたちまち保守的なニューヨークの書籍業界に旋風を巻き起こしたと言います。バッジオは経営の採算性を維持するため、2つの点に留意したそうです。一つはベストセラーと広告した商品は33%引き、他のハードカバー本は15%引き、特定のペーパーバックは20%引き、他のペーパーバックは15%引き、特定のペーパーバックは10%引きとするマージンミックス(粗利益の組み合わせ)の最適化を確立したこと。もう一つは中央集権的な在庫管理と店舗運営を取り入れ、ローコスト・オペレーションを徹底したことです。

バーンズ&ノーブルは積極的な企業買収や書籍のカタログ販売で、さらに規模の利益を追求していきます。

バーンズ&ノーブルは、「低価格訴求で大量販売を実現する業態・出店戦略」をとり、中央集権的な店舗運営システムを構築していったのです。

【ボーダーズ】

2011年に経営破綻した企業となりますが、2005年にはバーンズ&ノーブルに次いで2番目に大きい書店チェーンでした。

トーマスとルイスのボーダーズ兄弟が、ミシガン大学のある大学町のアナーバーで1960年代終わりに古本屋を開業したのが始まりとなります。その後、71年に大学町のメインストリートで小さな店舗物件を見つけ、そこで大学町に住む顧客の多様な関心に応えるために品揃えの幅を拡大して展開していきます。そのことが顧客の支持を広げ、間もなく同じ通りの大きな店舗へ移転。その間、取扱書籍数の増加に対処して、ルイスが簡単な在庫管理のためのソフトウエアを作成し、漸次改良を加えていきました。売場管理を行っていた従業員は在庫管理表を見ながら、出版社別でなくテーマ別・作者別に棚割を作成し、担当分野の在庫補充を行い、時には売場に出て商品説明やレジの仕事も行っていました。1974年には在庫管理システムが線形モデルによる販売予測機能を備えるようになり、その後更に、商品バーコードの導入や配送センターの設置により、システムが高度化していきます。

ボーダーズの強みは専門書を含む大量の在庫をコンピュータで迅速に管理し、地域ごとに適切な品揃えを行う「独自の在庫管理システムの開発を軸にした地域密着型の店舗経営」というものとなります。

【アメリカの二大書店チェーンから見える、組織能力の形成に関して】

バーンズ&ノーブルやボーダーズの例から、まず組織能力というものは、歴史初期の条件によって影響され、その後の流れを受けて形作られていくということが見えてきます。また、同じ事業分野であったとしても、企業ごとに異なった能力が蓄積されていくということも見えてきます。このように形作られた組織能力は、他の関連する経営資源や能力によって補完され、持続的な競争優位性の基盤を形成していくようです。

歴史や初期の条件とその後の経過によって、企業の強みが作られていくということは、自社を見つめ直すとき、他社をベンチマークするときに、認識しておいた方がよさそうです。

(参考文献 日本優秀小売企業の底力)