本日はネット通販の動画による商品紹介に関して記載します。
ネッツ通販の世界では動画による商品紹介がメインになりつつあると言います。アメリカにおいても電子商取引分野で動画通販はビデオコマースと呼ばれ関心を呼んでいます。
テレビ通販のジャパネットたかたは今ネット通販への対応を行っていると言います。その中で高田明社長はネット通販を行う際に消費者を画像につなぎとめるのに必要な要素は「双方向性」だと考え、TwitterなどSNSを活用し商品に対する質問などのやり取りをすることを重視していると言います。今までのテレビ通販だと30分以上をかけてテレビ通販で伝えていましたが、ネット放送の場合だとテレビのように長時間連続して視聴をするわけではありません。ですので、今まで培ってきたテレビ通販の映像表現を、どうネットに活用していくのか、ということは一つの課題となっているようです。また、商品内容も今まではパソコンや映像音響機器に偏っていましたが、酒類、食品、アパレルといったものも取り扱うことを視野に入れ動きをつけつつあると言います。
ネットで女性向け衣料品の企画販売を手掛ける夢展望は2012年春からスマホの通販サイトに動画専用コーナー「ドリームガールズTV」を開設しました。その中では商品の紹介だけでなく出演モデルがコーディネイトを提案するコンテンツの他、ブランドの世界観を再現したPR動画にも力を入れています。夢展望のターゲット顧客層は10~20代の女性です。その世代のスマホの接触時間は長いので、動画で働きかけるのが有効と判断しての対応ということです。
千趣会も2012年5月に、スマホをかざすと取扱商品の動画が閲覧できるチラシを試験的に195万部配布。AR技術を活用し、衣料品や雑貨など掲載商品の専用マークにスマホをかざすと動画が見られる仕組みのものです。従来のカタログ写真などでは表現できない着心地や質感をスマホ動画で伝え、購買心理を刺激するのが目的なようです。
動画通販においては、「売り手と買い手の双方向性」「視聴者に魅せる力」といったところになりそうです。
(参考文献 日経MJトレンド情報源2014)