
キャバリアは甘えん坊で寂しがりやな性格なので、長時間のお留守番により強いストレスを感じてしまうことがあります。理想としてはずっと一緒にいてあげることなのでしょうけれど、仕事や用事で愛犬にお留守番をしてもらわなければならないことは日常的にあることと思います。特に一人暮らしの方は、愛犬に長時間のお留守番をしてもらう必要が出てくるでしょう。以下、キャバリアにお留守番してもらうにあたって飼い主としてどうしていくのが良いかを記載いたしますので、ご参考にしてみてください。
【目次】
■キャバリアのお留守番の体制を整える
キャバリアは、穏やかな優しい性格で社交性があります。そのため一人暮らしや子どものいる家庭でも飼育しやすい犬種となります。その一方で、ワンちゃんによっては、飼い主と離れると過剰なストレスを感じ(分離不安)、吠えたり物を壊したりといった問題行動を起こす可能性があります。また、長時間の留守番は、運動量の不足に繋がり、愛犬の不満がたまります。これらを防ぐためには、愛犬へのトレーニングと、留守番中の環境を整えてあげる必要があります。(例えば、うちのキャバリアだと、普段はスンとして近寄ってこなかったりするのですが、ひとりになって寂しくなると、壁をひっかき続けて壁紙をボロボロにします。)
※ワンちゃんによって性格や適応力には個体差があります。愛犬の様子をよく見てあげて、留守番中のストレスを軽減してあげるように、飼い主さんが愛犬の性格や適応力に合わせて創意工夫して、環境を整えてあげることが大切となります。
愛犬にお留守番のトレーニングを実施する
前述のように飼い主と離れることによって過剰なストレスを感じるワンちゃんもいます。長時間のお留守番もできるようにトレーニングをしてあげましょう。
お留守番トレーニングを実施するにあたり、愛犬にひとりになってもらうのですが、いきなり長時間ひとりきりにしてはいけません。キャバリアにお留守番を教える際には、短時間からスタートするのが基本となります。最初は数十秒間だけでもよいので、愛犬がひとりでいる時間を作ってあげます。そして、少しずつひとりの時間を長くしていきます。愛犬の鳴き声が聞こえるとかわいそうになって、すぐに戻りたくなりますが、戻ってはいけません。鳴けば帰ってくると認識して、吠え癖がついてしまう可能性があります。ひとりになる時間が延びていく中で、飼い主が必ず戻ってくるということを愛犬に覚えてもらいましょう。また、愛犬がお留守番を上手にできたら、ほめて安心させてあげましょう。
お留守番をしてもらう前後に行うこと
愛犬にお留守番をしてもらう前には、十分なスキンシップを取ってあげると良いです。そうすることで、愛犬に安心感を与えてあげることができます。また、飼い主さんが毎回出かける前に同じルーティンを行うと、愛犬がひとりになるタイミングを覚えてしまうので避けた方が良いようです。例えば、出かける前に必ず「いってきます」の声かけをする等です。余談ではありますが、うちの愛犬にはお留守番の前に必ずおやつをあげていたのですが、その結果、出かける前に必ずおやつを要求されるようになってしまいました。
お留守番の前後は、短い時間でもよいのでお散歩に行ったり、遊んであげるようにしてあげると良いです。そうすることで愛犬がお留守番で感じるストレスを軽減することができます。
帰宅直後は、飼い主さんに愛犬がテンション高く駆け寄ってくると思います。そんな時は、愛犬が暴れてケガをしないように(例えばフローリングで走って滑って転ぶ)、飼い主さんは落ち着いて状況を見ながら、スキンシップをとって可愛がってあげましょう。
お留守番スペースの環境づくり
愛犬が留守番中に快適な時間を過ごせるよう、静かで安心できるスペースをつくってあげることが大切です。
後述もいたしますが、キャバリアは暑さ寒さに弱いので、室温を一定に保つようにします。一方でエアコンの風が直接当たるような場所でしか留守番できないようにしてしまうと、愛犬が体調を崩してしまう可能性がありますので、注意が必要です。ケージの配置を工夫する等してあげましょう。
また、留守番中に暇だと、ストレスを感じてしまうこともあります。愛犬のお気に入りのおもちゃや知育ゲームを用意し、遊べるようにしてあげます。
一方で、小さなものがお留守番をするスペースにあると誤飲してしまう可能性があるので、隠しておくようにします。あわせて、感電の危険のある電気ケーブルや、ワンちゃんにとって毒物となる食べ物も隠しておくようにしましょう。
臆病な性格のワンちゃんの場合、外が見える環境だと警戒心を煽ってしまい、落ち着いて留守番できないことがあるようです。その場合はカーテンを閉める等の工夫を行う必要があります。
愛犬が留守番している部屋に、留守番カメラを設置することをお勧めします。外出先から愛犬の様子を見られるだけでなく、室内の温度を確認できる留守番カメラもあります。また、愛犬が問題行動を起こしているのを見たら、マイクを使用して、愛犬に声かけをすることもできます。
暑さ対策
キャバリアは、被毛がダブルコートのため暑さに弱いです。また、短頭種のため呼気で熱を逃がすことが苦手で熱中症になりやすい犬種です。夏場は、室内でも熱中症にかかる可能性があります。クーラーを1日中つけてあげて、室温を一定に保ってあげましょう。その際、目安となる室温は23~25℃、そして、理想的な湿度は40~60%です。水分もとれるようにしてあげます。また、ひんやりする犬用マットを用意してあげる等、暑さ対策グッズを使用することもおすすめです。ケーキ購入時等でもらった保冷剤は捨てずにとっておき、ある程度数がたまったら、保冷剤の中身をペットボトルに移し、1本の大きな保冷剤を作り、それをタオルでくるむなどしてワンちゃんの近くにおいてあげるのも良いと思います。
寒さ対策
キャバリアは、被毛がダブルコートなので、暑さには弱いけれども寒さには強いのではないかと思うかもしれません。しかしながら、キャバリアは寒さにも弱い犬種となります。キャバリアのような小型犬は、大型犬より身体が小さいため体熱の保温機能が低く、寒さへの耐性が弱い傾向にあるためです。また、室内で飼育していることから、寒さへの耐性が低下しているということもあります。
キャバリアが寒い時には、身体を小刻みにブルブルと震わせます。また、寒いと散歩に行きたがりません。うちのキャバリアも、寒さからかなのか、散歩に出ても、すぐに家に走って帰っていきます。身体を丸めたり、朝寝坊になったり、水を飲む量が減ったりするときも、寒いときの特徴です。
留守番中、愛犬が快適に過ごせるように、防寒対策をおこないましょう。エアコンをつけてあげるとともに、愛犬が自分で身体を温めることができるよう、犬用ベッドや毛布を用意してあげると良いです。うちのキャバリアもお留守番中に寒いと自分で毛布の中に潜り込んでいたりします。
あわせて、部屋が乾燥しないように工夫してあげることも大切です。乾燥は、皮膚トラブルや呼吸器系の病気の原因になる可能性があります。自然気化式加湿器(電気を使わない置くだけの加湿器)は、部屋全体を加湿することはできないものの、ワンちゃんのお留守番中でも比較的安心して使用できると思います。
若年層や高齢のキャバリアは、体温調整能力が低いので、暑さ寒さに敏感です。愛犬の様子をよく見てあげて、日々の天候を考慮しながら、対応を変えてあげることも必要だと思います。
■飼い主さんの時間を創出する
飼い主として、なるべく愛犬と長く一緒にいてあげたいものの、仕事等でどうしてもお留守番してもらわなければならないことも多々あります。
帰りが遅くなってしまったとき、ペットカメラから愛犬が寂しそうな表情をしているのを見てしまうと、いてもたってもいられなくなります。少しでも長い時間を愛犬と一緒に過ごしてあげるために、時間を有効に活用する方法等を以下に記載しますのでご参照ください。
1日の計画をたてる
行動計画を立てることは、自分の時間を創出するうえで大切なこととなります。ToDoリストで、すべきことを書き出していくということも効果的ではあると思います。しかしながら、ToDoリストだと、やるべきことがどんどんと増えていき、未消化のやるべきこと項目が処理しきれないほど増えてしまうということもよくあります。そういったことを避けるためにも、タイムボクシング(時間割)を作ることをお勧めします。タイムボクシングを使って週40時間働くと、何も考えずに週60時間以上仕事をしたのと同じ生産性があるとも言われています。タイムボクシングは、①タスクをすべて書き出す、②1日の重要タスクを絞り込む、③1日のスケジュールに最重要タスクを先に割り振る、④実行、⑤1日を振り返り、行動の改善・改良を繰り返す、というものになります。残業が多い等により、愛犬との時間がなかなか取れない方は、ぜひタイムボクシングを取り入れてみてください。
また、長時間続けて作業するよりも、短い休憩を挟んだ方が集中力と生産性は上がります。1時間に1回程度の休憩を取り、ストレッチ等で体を動かすとよいです。
昨今、マルチタスクという仕事の進め方も話題になることがありますが、こちらも注意が必要です。マルチタスクは注意力が散漫となり生産性が落ちると言われています。状況が許さない場合も多々ありますが、仕事をシングルタスクで一つずつ完遂していく方が、生産性向上・時間創出につながります。
生産性を上げ時間を創出していくためには、「どうすれば簡単にできるだろう」と考え続けることが大切です。左記もご参考にしていただき、飼い主さんが愛犬と一緒にいる時間をつくれるようになれば嬉しい限りです。
ITスキルの向上
仕事をする上でパソコンを使用するシーンは数多くあると思います。ブラインドタッチにより入力速度を上げたり、アプリケーションの知識を高める(例:Excelの数式やマクロを覚える)ことで、作業時間の短縮と生産性の向上に繋がります。
パソコンのショートカットを覚えることもお勧めです。一つ一つの時短効果はわずかなものの、身体に覚えさせ自然に指が動くようにしておけば、塵積って山となるで時間の創出につながります。例えばWIndowsであれば「ウインドウズマーク → x → u → u」と入力すれば素早くパソコンをシャットダウンできます。ExcelやWordのショートカットを以下に記載しておきますので、ご参考にしていただければと思います。
Ctrl + c | コピー | Ctrl + f | 文字列を検索 |
Ctrl + v | 貼り付け | Ctrl + h | 文字列を置換 |
Ctrl + x | 切り取り | Ctrl + d | 上のセルをコピー |
Ctrl + z | 元に戻す | Ctrl + Shift + l | フィルターをかける |
Ctrl + y | やり直す | Ctrl + Alt + v | 形式を選択して貼り付け |
Ctrl +a | 全選択 | Ctrl + Shift + : | 表全体を選択 |
F2 | セルを編集 | Ctrl + Shift + + | 行列を追加 |
F4 | 絶対参照・相対参照 | Ctrl + Shift + 矢印 | 矢印の方向へ全選択 |
F7 | 全角カタカナに変換 | Ctrl +Shift + ^ | 標準の表示形式に設定する |
F12 | 名前を付けて保存 | Alt → h → h | セルの色を変更 |
多くのデータを扱う場合、フィルターをかける「Ctrl + Shift + l」は便利です。また、VLOOKUPをよく使用される方は、「Ctrl + Shift + +」で列を追加した後、「Ctrl +Shift + ^」で標準の表示形式に設定するショートカットを利用すると便利です。
Ctrl + c | コピー | Ctrl + b | 太字にする |
Ctrl + v | 貼り付け | Ctrl +l (r) | 左揃え(右揃え) |
Ctrl + x | 切り取り | Ctrl + [ ( ] ) | フォントサイズを大きく(小さく)する |
Ctrl + z | 元に戻す | Ctrl + f | テキストを検索 |
Ctrl + y | やり直す | Ctrl + h | テキストを置換 |
Ctrl +a | 全選択 | Ctrl + p | 印刷プレビュー表示 |
F12 | 名前を付けて保存 | Ctrl + n | 新規文書を開く |
Wordについて、上記のショートカットはよく使用しています。テキストを検索・テキストを置換するショートカットは、個人的にExcelの方で多用しています。置換は一括で記入内容を変換できるので初めて知ったときは非常に便利さを感じました。
ITの発展は加速度的に進んでいますので、上記以外についても最新のものをどんどんと使いこなしていくことが、自身の時間創出・生産性の向上につながると感じています。
