▮キャバリアは食いしん坊さん
キャバリアは食べることが大好きな子が多いです。食いっぷりが良く可愛いので、おねだりされると、ついついオヤツをあげたくなりもします。
一方で、キャバリアは頭が良い犬種なので、一度メリットのあったことは覚えていて、それを基に独自のマイルールを作って、オヤツをねだってきたりもします。
例えばうちのキャバリアは、
・オヤツをもらった後、即座に飼い主から離れ去り、即座に戻るとオヤツがもらえる(ヒット&アウェイ作戦)
・お腹を丸出しにされた状態で抱っこされるのを暫く我慢していれば、解放されたときにオヤツがもらえる(じっと耐える作戦)
といったルールを独自開発し、オヤツをもらえることに成功しました。
しかし、キャバリアは太りやすい体質で、心臓も弱い犬種です。肥満は心臓に負担となります。ですので、飼い主としては、しっかりと体重管理をしてあげる必要があるのです。
▮体重管理をしっかりと
食欲旺盛な愛犬を目の前にすると、ついつい飼い主は忘れてしまいますが、おやつも食事量に含まれます。飼い主は、おやつも含めて食事量をコントロールし、体重の管理をしてあげる必要があります。
また、キャバリアは人間の生活に合わせる犬種です。散歩が足りないからと吠えて要求する犬種ではありません。そのことが運動不足に繋がり体重を増加させる可能性もあり得ます。
さらに、キャバリアは脂質代謝が弱く太りやすい犬種です。肥満は心臓への負担をかけることはさることながら、様々な病気の原因にもなります(股関節などの部位にも負担がかかる)。そうなることは避けたいところです。
キャバリアに長生きしてもらいたいと思ったら、健康的な食事と適切な運動で適正な体重を維持してあげることが必要になってきます。
では取り急ぎ今現在、キャバリアが適正な体重かどうかを判断するにはどうしたら良いでしょうか?
まず、適正な体重かどうかを知るためには現在の体重を知らなければなりません。動物病院やトリミングの際に体重を量ってもらうようお願いしてみましょう。また、ご自身で愛犬の体重がどれくらいなのかを量りたい場合は、①人間の体重を量る⇒②愛犬を抱っこして体重を量る ⇒③『②マイナス①』の計算をして愛犬の体重を算出します。いずれにしても、体重を定期的に記録し、飼い主さんが体重の変化を分かるようにしておくことが大切です。
一方で適正な体重かどうかは、ワンちゃんの個体差によって変わります。一律に〇㎏だから太っている・痩せているという判断は出せないことから、見た目と触った感覚で判断してあげる方法もあります。上から見たとき「ウエストがくびれている砂時計型」、横から見たとき「しっぽに向かう腹部の右上がりのラインには少し皮下脂肪はあるものの、ろっ骨を感じる肉付きがある」が一般的な状態です。しっぽの付け根の肉がつまめる場合は、太り気味と判断します。(犬の体型が健康的かどうか肉付き等からチェックするBCS(ボディ・コンディション・スコア)という基準があります。)
愛犬が肥満気味かもと思ったら、おやつを含めて食事を適量にしましょう。おやつを食べたがりますが、そこは飼い主さんも頑張ってあげないように努力です。中に餌を入れられるタイプのおもちゃもあり、わんちゃんが少量のおやつで長時間楽しめるので、そういったものも活用しましょう。
家の中で遊んであげることも体重管理に繋がります。ロープのおもちゃで引っ張りっこして遊んであげましょう。
一方で、肥満になったからといって、無理な食事制限をしたり、過度な運動をさせたりすることは禁物です。過度な運動は心臓に負担をかけてしまいます。1週間で「現在の体重の1.5%減」が健康的なダイエットの目安ですので、それを意識して体重管理してあげましょう。
また、甲状腺や肝臓の脂肪代謝に問題があり、体重が増加している可能性もあります。肥満解消に向けては、獣医さんとお話ししながら、食事管理や運動を行っていくことをお勧めします。