計画的な店舗レイアウトの実施で売上をアップさせるということに関して記載します。
【ウォルグリーンのレイアウト】
アメリカのドラッグストア、ウォルグリーンのセルフ売場商品の粗利益率は約36%と高くなっているそうですが、その要因の一つにレイアウトがあるというのです。ウォルグリーンでは顧客の可能購買高を『「可能購買高(100%)」=「計画購買(顕在ニーズ)(20~30%)」+「衝動購買(潜在ニーズ)(70~80%)」』という考え方をしていて、顧客の買物の7割~8割が衝動買いと捉えているようです。ウォルグリーンの幹部は「利益の上がらない店舗の特徴の一つは顧客を計画購買商品の購入だけで帰していることにある。そのため衝動購買に始まり、衝動購買で終わるレイアウトが重要だ」と述べています。ウォルグリーンでは、レイアウトというものを人間の行動学上から、また、心理学上から深く研究し、形作ってきました。このことが売上、利益の向上に大変重要になってきているとのことなのです。
【通路が狭いと買わない】
過日、あるお店に入ったときに通路が狭すぎて、奥に行くのが面倒になって店を出てしまったことがありました。店舗内を十分に顧客がくまなく見られるようにするためには、しっかりした導線を確保し、魅力的なレイアウトを作っていくことが非常に重要になってくると考えます。例えば導線を十分に確保するためには、お客様の体の幅を大まかに捉えておくことも大切です。「繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール」によるとお客様の体の幅は、女性40cm、男性45cm、ベビーカー57cm、こども35cm、親子88cm、車椅子63cmとのことです。衝動購買を増やすためには顧客の店内滞留時間を増やすことが重要です。そのためにはレイアウトに関する知識を押さえておくことが重要だと考えます。
(参考文献 「実店舗で商品を売るにはどうしたら良いか!?」「繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール」)