本日は世界の小売業売上高順位をアップします。
世界の小売業の中で圧倒的な売上高を誇っているのはダントツ1位のウォルマート(米)。2位のカルフール(仏)の売上高を約3,000億ドルも突き放してトップに君臨しています。うちの近くにもウォルマート傘下の西友がありますが、ちょっと前だとKY(価格安く)と言って販売していました。このウォルマートEvery Day Low Priceという低価格戦略、物流管理、コスト削減を推し進めて急速に成長、世界最大の売上にまでなった企業です。ただ成長の一方で焼畑商業を行っているということで批判されたこともあるようです。(焼畑商業:個人商店や地元資本しか存在しないような小都市に進出し、安売り攻勢で地元の競合商店を次々に倒産に追い込んだ挙句、不採算を理由に撤退するという焼畑農業的な戦略)続いて2位が先ほどのカルフール。世界各地にスーパーマーケットチェーンを展開している企業ですが、世界で初めてスーパーマーケットと百貨店を結合したハイパーマーケットの概念を導入した企業です。(ハイパーマーケット:衣食住全てを扱う郊外立地の倉庫型・集中レジ方式の総合スーパーの1つの形態。主にヨーロッパで多くみられる形態)3位はテスコ(英)。こちらはハイパーマーケット、スーパーマーケット、コンビニを展開。金融、電気通信、ガソリンスタンド、通信販売などにも手を広げています。4位はメトロ(独)。ドイツの大手百貨店、小売会社カウフホーフを傘下に持つ企業です。5位がクローガー(米)スーパーマーケットチェーンでガソリンスタンドも営業。スーパーでガソリンスタンドも営業している部分がなんとなくアメリカっぽいなと感じました。
それ以下では7位にコストコ(米)。ウェアハウス・クラブ(会員制倉庫型卸売小売)チェーンです。入荷したままのバレットに乗っている商品を大型の倉庫に並べて販売することにより、管理や陳列にかかるコストなどを徹底的に抑えるようにしています。また8位のザ・ホームデポ(住宅リフォーム・建材資材・サービスの小売りチェーン)や9位に入っている薬局チェーンのウォルグリーン(米)。この辺りは特徴持った小売業がランキング上位に入ってきているなと感じました。
さて、続いて日本の企業はどれぐらいの順位なのかですが、最も上位に14位にセブン&アイが入ってきています。続いて16位にイオン。この2社はなるほどという気もしますが、34位にはなんとヤマダ電機がランキングされていました。百貨店数社も100位以内にランクインしていまして、伊勢丹三越が64位。Jフロントが94位。髙島屋が100位という順位になっていました。 あくまで順位なので年々変化するでしょうけれど、ウォルマートの圧倒的な売上高にはびっくりしました。売上高が高いだけでなく純利益でも169億ドルと非常に高い数字を出しているので、その点でも驚きでした。世界の順位を見てみて日本の小売の企業が世界でどれくらいの順位なのかなどいろいろわかり興味深いものがありました。