ローソンのキャラクターを切り口にした集客策

本日はローソンのキャラクターを切り口にした集客策に関して記載します。

2013年12月26日午前8時~2014年1月6日まで東京3店舗、大阪1店舗、大分3店舗にて年末年始限定企画として、最近人気の『進撃の巨人』のオリジナル装飾店が登場しました。東京だと、ウォール・シーナ店・東京ドームシティ店、ウォール・ローゼ店・新宿イーストサイドスクエア店、ウォール・マリア店・羽田空港第二ターミナル店といった具合です。対象店舗において“数量限定・装飾店限定のオリジナル商品の販売”“先着・数量限定のオリジナルレジ袋プレゼント”“対象商品お買上げで数量限定オリジナルコースタープレゼント”“先着1000名にキャラクターポスタープレゼント”を行っています。

ローソンでは2010年ごろからAKB48の人気などアキバ系文化への注目度が上がってきていることに着目。その時代の流れを受けて店舗の展開に活用しています。2010年4月23日、ローソン箱根仙石原店の店内をまるごと『エヴァンゲリオン』の世界観で染め上げて、店名も「ローソン第3新東京市店」として期間限定オープンしました。外観や内装をエヴァのキャラクターの巨大ポスターで装飾したり、からあげクンのパッケージをエヴァのキャラクターにしたりしました。また、特定の地点でスマホ専用のアプリを使用すると、風景の中に巨大なエヴァが現れるAR(拡張現実)の企画も行いました。この企画は大変好評で、5月17日まで予定していましたが、人が来すぎたために2日間で中止となりました。

その他にも、2010年に仙台の仙石柳町通店の店舗を『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部に登場するOWSONに改装(看板までOWSONに変えています)したり、2011年にホテル京阪ユニバーサルタワー店で『けいおん!』の店舗を展開したりしています。

ローソンでは2010年前からもジブリやリラックマといった王道・メジャーキャラクターとコラボを行っていますが、2010年以降はそれと並行してマニアックなキャラクターにもコラボを広げています。

ローソンでは、アニメやゲーム、アイドルなど、様々なジャンルについて、それぞれ何万人くらいのファンがいて、どのような商品が売れるのか、どういった層があるのかなどを調査し、それぞれのファンに喜んでもらえることをしっかり押さえ、店舗で実現しているのです。

上記のようなイベントをソーシャルメディアにて情報発信するのですが、その情報はバイラルで拡散し、今までとっかかりのなかったお客様の来店促進につながっていきます。キャラクターの求心力・注目力で人を惹き付け、ソーシャルメディアで発信することで、より多くの人々に共感を持ってもらえるようにしているのです。人々の嗜好が多様化する中で、それぞれのマーケットがどれくらいの大きさを持っているか調査し、それを持ってファンを惹きつけるイベントを実施するローソン。今後はどんなキャラクターとコラボをして集客につなげていくのかも、非常に興味深いものがあります。

(参考文献 ローソンのソーシャル・キャラクター戦略)

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