本日はドラッグストア、北のツルハホールディングスと南のコスモス薬品の戦略に関して記載します。
ドラッグストア業界は2012年度に業界売上高が6兆円規模にまで成長してきています。その中で売上高3000億円を超える大手企業は7社。さらにその中で首都圏を地盤とするマツモトキヨシホールディングスとサンドラッグが売上高4000億円を超えて1位・2位。その後を、3番手グループが140億円ほどの差でひしめき合っています。
その3番手グループの争いから抜け出そうとしているドラッグストアが2社。ツルハホールディングス(本社:北海道)とコスモス薬品(本社:福岡)です。この2社はそれぞれ特徴のある経営戦略をとっていて、成長著しく、有価証券報告書で平成21年と平成25年の売上比を見てみると、ツルハホールディングスは約36%増、コスモス薬品は約85%増という結果になっています。それぞれの戦い方の特徴に関しては以下のようになっています。
【ツルハホールディングス】
ツルハホールディングスの特徴の一つ目としてM&Aによる規模の拡大が挙げられます。2006年には千葉県と東京都東部に強固な地盤を持つ、くすりの福太郎の筆頭株主になり、翌年、完全子会社としています。ドラッグストア各社の今期の業績が予想通りにいけばコスモス薬品が業界3位になる見通しでしたが、ツルハホールディングスが11月下旬に山陽地方で売上高500億円規模のハーティウォンツの買収を発表。それにより一気に4000億円企業の仲間入りを果たしています。もう一つの特徴、強みとしてPBがあります。PBアイテム数は約2200(同業他社との共同開発品を一部含む)に上がり、売上高に占める比率は11.6%と業界1位。PBによる高い利益率を誇っています。なお、平成25年の経常利益の額を見てみると業界1位のマツモトキヨシホールディングスの216億円を超える238億円となっています。
【コスモス薬品】
九州から中四国、関西へと勢力圏を拡大してきている企業です。大手各社のM&A競争とは距離を置いており、大型店をドミナント化させる戦略が特徴と言えます。1000~2000平方メートルという一般的なドラッグストアの倍以上の大型店を1万人に1店舗の割合で出店。それにより物流費や販売促進費などのコストを削減。合わせてエリア内の販売シェアを高めて、仕入れ先から有利な条件を引き出し、商品原価率を高めています。
両社ともに成長を遂げている企業ですが、ツルハホールディングスのPB、コスモス薬品の大型店を高密度に出店するという双方の戦略は、各々の企業の持つ強みであると思います。企業の強みを活かすということは企業の成長に重要な役割を果たすということだと感じます。
(参考文献 週刊ダイヤモンド 2013 12/7)

