本日はBOPモデルに関して記載します。
BOPモデルとはBace of the Pyramidの略で、社会的にとても貧しい人たちのことを意味しています。そのほとんどがアフリカ諸国や南アジアに住んでいるのですが、その人口は約40億人もいると言います。CSR活動の発展形ともいえ、企業が利益を追求しつつ、低所得者層の生活水準の向上に貢献できるというビジネスモデルとなります。
このBOPモデルが1つのマーケットとして最近注目されているそうです。その理由としては“対象人数が多い”“単価は安いけれども利益率が高い”“将来、低所得者の所得が高くなった時のことを見据えての企業ブランドの浸透”といったことのようです。
日用品の世界的大手企業ユニリーバのインド法人では、インドの農村部の女性たちを教育し、商品のことなども教えて販売員として育成を行っています。そしてターゲットの顧客はボトル一本のようなボディーソープを購入することはできませんが、1回使い切りの量に小分けすると少額で販売することが可能となりますので、そのような方法で販売を行っています。このことで、貧困層の人々がせっけんで手を洗うという健康を促進する社会貢献も行えているのです。
2009年には経済産業省が「BOPビジネス政策研究会」を発足しているそうです。社会貢献と利益獲得ができるこのビジネスモデルは今後より注目されていくのかもしれません。
(参考文献 成功企業31社のビジネスモデル超入門)