本日は破壊的イノベーションに関して記載します。
2013年10/15に臨時国会が開催されましたが、その流れの中で安倍首相が所信表明演説にて「失敗を恐れて何もしないのは最低」「実行なくして成長なし」と表明しました。これから政治・政策面で成長戦略が整っていくことと思われます。過日、慶応大学大学院教授の岸博幸氏の話を聞いていたのですが、教授は日本経済が悪いのは政治・政策面が悪いということもあるのだが、民間にも責任がある、というニュアンスのことを話されていました。また、経済が発展する上ではイノベーションが必要ですあり、日本は技術的な力が高いにもかかわらず、ビジネスのイノベーションが少ないということが問題だというようなことも話されていました。確かに政治・政策という偏った視点ではなく民間の視点も捉えていくことは重要に感じます。
さて、市場が成熟した中において成長を遂げようとした場合には、過去の延長線上にあるような商品・サービスを提供するのではなく、既存商品の価値を破壊する可能性を秘めているような全く新しいものを作り上げるようなイノベーションが必要となってきます。例えばiPodが昔のタイプのウォークマンを市場から駆逐したようにです。しかしながら、そうは言うものの、人間、過去からの踏襲・現状維持の力は強いのも事実だと思います。クリステンセンは新しいものを作るイノベーションを阻む要因として以下のようなことを挙げています。
「大企業ほど、投資する際に経営者や株主に対して市場規模や収益率を数値化し、承認を得てからでないと市場参入できない。だから顕在化していない市場に参入する際、市場の存在を裏付けるデータや根拠の提出が求められる。だが、これから大きくなる市場や需要が顕在化していない市場の場合、市場を説明するデータは存在するはずがなく、意思決定者を説得できない。」
「組織の力は、経営者や管理者が優先する価値の基準で決まる。人材などの資源と違い、取り組むプロセスや価値基準には柔軟性はない。本来なら組織の能力を引き出すはずのプロセスや価値基準がもしも間違っていた場合には、組織は無能力な集団になってしまう。」
イノベーションの重要性は良く聞くように思いますが、実際にはいろいろな課題をクリアする必要性がありそうです。しかしながら、日本の企業の中でもビジネス視点でのイノベーションが様々出てきているというのも事実です。例えば八王子には天然温泉とコラボしたネットカフェがあります。これなどは終電を逃したときに泊まりたくなってしまいます。また、角川グループは艦隊コレクションというゲームを出しているのですが、このゲームはゲーム内課金を最小限に抑えて“ゲームグッズ”“攻略本”といった他のメディアで稼ごうという手法をとっています。今までではあまり考えられなかった発想だと思います。小売業でいうと昨日アップしたコメリもその例と言えます。
ライフサイクルの流れを見ると、成熟期に入った後、そのまま現状を維持すれば必ず衰退期に入ります。それは避けるべきなのですが、一方で現状を維持する力は非常に強いものがあります。このせめぎ合いの中でどのように行動していくのかは非常に重要なことのように思われます。
(参考文献 成功事例に学ぶマーケティング戦略の教科書)

